2016年6月6日月曜日

慶應大学 SFC 情報科目参考問題解説 第1問 第2問

目次


導入

第1問

第2問



導入

2016年度入試より慶応大学の総合政策学部および環境情報学部にて、情報科目入試が始まりました。導入により、試験科目が英語、情報、小論文で受験が出来るようになります。

2016年度に導入するにあたり、2014年に慶應大学は参考問題を出しています。

リンク:慶応大学HP

本当は2016年度入試の解説を書きたかったのですが、ネットを探しても見当たらなかったため参考問題の解説を書いていきます。


第1問

(ア)

[1]解答:1.利用規約
解説:問題文中の「[1]やプライバシーポリシー」に注目する。答えはプライバシーポリシーと同列に扱われる言葉となる。プライバシーポリシーは一言で表すと「ルール」、なので、「利用規約」が正解となる。
WEBサイトやアプリケーションには独自のルールが存在する。サービスに利用した情報や操作した内容、所謂個人情報やトラブルの際のルールについて定められている。

[2]解答:3.プライバシー
解説:問題文中の「同意のない個人情報の外部送信や[2]の侵害」に注目する。1同様、同意のない個人情報の外部送信と同列に扱われる言葉となる。
それぞれの単語の意味は
リテラシー:活用能力、応用力
アドボカシー:用語、支持
プライバシー:私事権、個人情報
ポリシー:方針
ステータス:社会的地位、身分
よって、「プライバシー」が正解となる。

[3]解答:2.フィルタリング
解説:「青少年インターネット環境整備法第6条、第17条第2項」では、18歳未満の子供が携帯電話などでインターネットを利用する場合フィルタリングをかけ不適切なWEBサイトにアクセスできないよう義務付けられている。
フィルタリングはルーターなどのネットワークに接続する際の中継機器に設定されることが多い。なので、普段利用している家庭内のネットワークではなく、外出先のフリーWiFiなどを利用し接続した際はフィルタリングが外れ有害サイトを閲覧してしまう可能性がある。

(イ)

[4]解答:4.情報公開法
解説:情報公開法とは行政機関が資料の開示をするよう定めた法律である。知的財産権保護に関する内容ではないので、4が正解。
著作権法:思想又は感情を創作的に表現したものに関する権利を定めた法律
特許法:発明に関する権利法律
実用新案法:物品の形状、構造又は組合せに係る考案に関する権利を定めた法律
商標法:商標(商品や会社などの名前、マークなど)に関する権利を定めた法律
(ウ)

[5]解答:4. 企業の財務情報等、法人等の団体に関する情報
解説:4のみ個人ではなく企業、法人の情報になる。

(エ)

[6]解答:2.不正アクセス禁止法
解説:不正アクセス禁止法では、アクセス権限のない端末を操作、閲覧することを犯罪として定めている。友人の携帯電話はアクセス権限のない端末と言える可能性があるので、当該行為は法律に抵触する可能性がある。

(オ)

[7]解答:3.識別符号
解説:コンピュータ同士のやり取りでは、ユーザーIDなどの本来特定の人物しか使用できない情報により個人を識別している。そういった情報を利用することにより他人になりすまし、資源を不正利用するなどの犯罪が行われている。

[8]解答:4.セキュリティ・ホール
解説:アプリケーションなどを利用する際に、開発者が意図をしていない方法によって本来できない操作が可能になってしまう不具合をセキュリティ・ホールと言う。

[9]解答: 4.識別符号窃用型
解説:識別符号を利用し不正アクセスをしているので。

[10]解答:5.セキュリティ・ホール攻撃型
解説:セキュリティ・ホールを利用し不正アクセスをしているので。

[11]解答:1.助長行為
解説:不正アクセスを促すような助長行為も同様に処罰対象となっている。

[12]解答:4.不正アクセス禁止法
解説:不正アクセスによる不正行為は不正アクセス禁止法によって処罰の対象となっている。

第2問

(ア)

[13][14][15][16]解答:順に「0,1,1,2」「1,2,0,1」「0,2,1,2」「1,2,0,2」ならば正解
[17][18][19][20][21]解答:「0,1,1,2」「1,2,0,1」のとき「1」が2個、「2」が3個・・・パターン1
                「0,2,1,2」「1,2,0,2」のとき「1」が3個、「2」2個・・・パターン2
解説:図にすると以下のようになる。























(イ)

[22]解答:7.800ミリ秒
解説:問題文よりファイルのPC同士が接続しているLANポートが1Gbpsである。(bps=bit per second:1秒間に転送できるbit数)
転送速度    1Gbps=1,000Mbps=1,000,000Kbps=1,000,000,000bps ・・・(1)
ファイルの容量 1,000,000,000バイト(B)=8,000,000,000bit ・・・(2)
(2)÷(1)=0.8秒
1,000ミリ秒が1秒なので答えは800ミリ秒
(ウ)

[23]解答:5.200ミリ秒
解説:問題文よりインターネット上のサーバから何かをダウンロードする際の速度は100Mbps、無線LANでの回線速度が300Mbps。回線速度は遅いほうに合わせられるので画像をダウンロードする速度は100Mbpsとなる。
画像データの容量 1,000ピクセル×1,000ピクセル×10枚=10,000,000bit ・・・(1)
転送速度 100Mbps=100,000Kbps=100,000,000bps ・・・(2)
(2)÷(1)=0.1秒 ・・・(3)
2台分のデータを転送するので、時間は(3)の2倍かかり答えは0.2秒=200ミリ秒

(エ)
[24]解答:3. 123.123.123.100
255.255.255.192を2進数に直すと11111111.11111111.11111111.11000000となる。
サブネットマスクとは2進数の1の部分がネットワーク部、0の部分がホスト部となる。
123.123.123.123を2進数に変換すると
01111011.01111011.01111011.01111011
最後の8桁部分だけに注目すると、使用できるIPアドレスは
01000000~01111111になる。これを10進数に再度変換すると、64~127となる。
よって、使用できるIPアドレスは
123.123.123.64~123.123.123.127である。
よって答えは123.123.123.100

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